《第参話》 法廷
少々本業がたてこみ、投稿できませんでした。
サボリーマン失格ですね。。
ちなみにここまで、ここからの話も「実体験・実話」です。
第参話はここから↓
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法廷内は驚くほど、静かだった。
数人の傍聴人がいたが、一言も言葉を発しない。
ゲームのような世界。ここも不思議な世界だった。
既に検察官は入室しており、あとは弁護人と裁判官を待つのみだった。
興味本位で来た裁判傍聴だったが、感じたことのない緊張感と、
息をするのにも気を遣うほどの静けさ。
高校生だった私はまるで自分が裁かれるような気分になったのである。
自分がここまで行ってきた行動が犯罪としてここで裁かれるかもしれない。
もしかしたら家に帰ったら警察が来て、連れていかれるかもしれない。
何も犯罪なんて犯したことがないのに、友人との喧嘩や
本当は子供は見てはいけないようなサイトを見たこと。
そんな些細なことを思い出し、内心震えていた。
ドアが開く音がし、誰かが入室したことで下界に戻った私はその方向へ目をやった。