《第壱話》サボリーマン、裁判傍聴日記を始める。
はじめに
裁判傍聴、皆さんは経験あるだろうか。
私の初体験は高校生だった。
政治経済が好きだった私は教科担当の先生から裁判傍聴の話を聞き、
大学受験前にも関わらずとある地方裁判所へと足を運んだ。
下調べをし、いざ裁判所へ入ると右も左もわからない。
これは今でも感じることだが、裁判所は結構不親切な場所である。
まず傍聴方法に関しての案内なんてものは見たことがない。
「初めて来所された方へ」なんてものはない。(裁判所によるかもしれないが)
そして何とかたどり着いたとしても、途中から入っていいものなのかどうなのか。
裁判所というからには警備員のような人がそこらへんに立っていると思ったものだが警備員どころか清掃員もめったに見かけない。
そして案の定、私もそんな「罠」に引っかかった。